Archive for 9月, 2009

9月22日

5連休中。tumblr にハマってからというものブログの更新がすっかり減ってしまう。tumblr ではもっぱら画像や Quote をアップしているのだけれど、突き詰めてみれば僕のブログなんぞはそのほとんどが、ネットから拾った情報に感銘したり、思うところがあれば所感を述べるということの記録に過ぎない。しかもその所感なんてのはほぼ蛇足と言ってもよい代物であるので、今や tumblr こそが純化された僕のブログであると言ってもよいだろう。タイトルを考えるのが面倒だったから、気に入っていた『ニシオギノ日々』という過去のブログ名を冠したのも今思えばあながち間違いではないような気がしている。

知人に急に誘われて鎌倉に行く。高徳院、長谷寺、鎌倉文学館、鎌倉大谷記念美術館、鶴岡八幡宮、建長寺など。まるで修学旅行のような目まぐるしさ。鎌倉大谷記念美術館では運良くデュフィ展が開催されていて、傑作である『黄色いコンソール』を見ることができた。この圧倒的な透明感を放つ黄色の色彩というのはデュフィの白眉であると思う。あまりに歩きすぎて再起不能かと思われるほど足が疲弊する。

一昨日、注文していた『離煙パイプ』なる商品を購入し、禁煙プログラム実行中。パイプを介して吸うタバコというのは違和感ありまくり。このみっともなさというのが喫煙という忌まわしい行為の現状なのだと思うことにする。

『最後の一本だけは わたしのためのこしておいてね』 珈琲と煙草はいつでもセットで卓上にあって、ずっとわたしの友だちだ。
狭い部屋を抜けだして電車を乗り継ぎ、はじめての街に降り立った。SPF50+++の日焼け止めを塗ったくって、肩を出してサンダルで歩く。とれたての魚はシャイな味がして、ビールは熱を放散させた。紺碧はどこまでも濃くどこまでも続き、残像の繰り返しで目を閉じても騒がしい。細かく砕けた貝殻が砂に混じって足の裏が痛かった。岩がごつごつして指先が切れた。けものみちのような細い道を登っていくと、突然空が開けた。ああ、なんて、夏なんだ。
わかってるよ。煙草をいつまでも吸うわけにはいかないかもってことは。喫煙者の居場所はもうほとんど失われてしまった。数々の本や映画で主人公が火をつけた印象的な情景は、いまは何に変わってるのか。バイトの休憩に公園で、長電話しながら部屋で。健やかなるときも病めるときも。セブンスター発ハイライト経由フィリップモリス行き。わたしはいままで地球を何周するくらい煙草を喫ったのだろうか?一緒にのんだ珈琲と酒はプール何杯分だろうか?そんなことを考えていたら悲しくてせつなくて、愛おしくて恋しくて、涙があとからあとから沸いてきた。沈みかけた太陽のきらめきが波にのみこまれては照らされる様がきれいすぎて、撮りきれるわけなんかないのに何枚もシャッターを切った。
出発地点まで戻って来たとき、最後の煙草を吸うことにした。日焼け止めを塗ったけどやっぱり陽に焼けてしまって、肩も顔も熱くひりひりしていた。髪の毛は動物園のにおいがしたし、唇も痛かった。煙草を人差し指と中指ではさみ、Bicのライターで火をつける。馬鹿らしいと思うだろ。だけどわたしのために、短いようで長く、長いようで短かったこの旅のために、ちょっとだけ目を瞑っていて欲しい。
5センチぶんの休息を。5センチが燃え尽きるまでのあいだ、色々なことを知ったのだ。そのときのことはいまでもよく覚えている。忘れてしまったかもしれないけど、忘れてもかならず思い出すよ。煙草があってよかった。きみには本当に感謝している。いままで本当に、本当にどうもありがとう。

ラスト・スモークはわたしに – hatooons on WEB

この日記を読むといつも泣けてくる。

9月9日

引っ越しがようやく終わった。年とともに引っ越しがしんどくなる。荷物を全て運び出した後の部屋を眺めると、なんだかくたびれた部屋だったなぁとしみじみする。古い本棚や大きすぎる机などは処分した。新しいものを購入するために、急に思い立ってレンタカーの軽トラックを借りて港北の IKEA に行った。軽トラックで第三京浜をとばす爽快さよ。

新居はこざっぱりとした風通しの良い部屋。ようやく荷物の整理がほぼ終わったところ。知人たちよ、ボクはこの部屋できっと大きく変貌するだろう。そして、また新しい暮らしが始まる。