art: 2008年10月アーカイブ

新日曜美術館は琳派特集。宗達、光琳、抱一。

光琳の『紅白梅図屏風』は絵画というよりデザインである、と言いたくなるような構図。紅梅の枝振りと中央の川のシルエットが、あまりにもピッタリ収まっている(あるいは紅梅がわざわざ川の流れを避けるように配置されている)のは、ともすれば出来の悪いデザインになりがちなのだけれど、光琳の絵の場合、これ以外はあり得ないという構図になっている。『燕子花図屏風』もまたしかり。燕子花の配置や余白があまりにもデザインとして完璧な構図なので感心する反面、絵画にとって構図とはいったい何だろうか?と思ってしまう。

宗達にもデザイン的に見えてしまう作品があるものの、例えば光悦との共作である『鶴下絵三十六歌仙和歌巻』に描かれた鶴などは、光琳の燕子花に比べれば比較的風通しの余地がある構成になっているように思われる。

日本画を描く予定も技量もないのだけれど、退屈な洋画(という言い方でいいのだろうか?)よりも参考になる発見がずいぶんあった。東京国立博物館の『大琳派展』も見に行きたいのだが、おばさまたちで大混雑しているだろうことを考えるとつい二の足を踏んでしまう。

「咳をしても ひとり」

「からす泣いて 私もひとり」