bookの最近のブログ記事

『レキシントンの幽霊』(文春文庫)読了。『氷男』と『トニー滝谷』が面白かった。ただしオチはなし。『沈黙』はなんだか漱石の『こころ』みたいだった。次は、向田邦子『思い出トランプ』(新潮文庫)を読む予定。

自宅に着いて仮眠して作業。なかなか難しくて寝たのは午前2時過ぎ。また寝不足。

先日古本屋で内田百閒『東京焼盡』と一緒に高野悦子『20歳の原点』を買ってしまい、今読むのは辛いかもと思いつつ読んでみたら、思いのほか心を打たれた。20年以上前に読んだ時に感動した箇所を今でもいくつも憶えていて泣きそうになる。

リスペクトのない人間関係は空しい。

修了制作も今日を含めてあと二日なのでそれなりの緊張感を覚悟し教室へ入る。制作しているサイトが無事完成しそうな人もいれば、すでにあきらめている人もいて人それぞれ。それでもやはり終日質問攻めでそれなりに疲弊。

仕事が終わって北口戎で飲みつつ、しばらくドタバタしていてまだ読み終えていなかった坂口安吾『肝臓先生』を読む。『肝臓先生』のおおよそ半分を占める『ジロリの女 -ゴロー三船とマゴコロの手記-』を読み終える。副題からも想像されるようにふざけた感じのスケコマシの物語だと思っていたら、実は純愛小説のような終わり方だった。ちょっと感動す。

私は恋を思うとき、上高地でみた大正池と穂高の景色を思い出すのでございます。自然があのように静かで爽やかであるように、人の心も静かで爽やかで有り得ないはずはない、人の心に住む恋心とても、あのように澄んだもので有り得ないことはなかろうと、女心の感傷かも知れませぬ、けれども、私の願いなのです。

「徒労」という言葉の意味を痛感する日。人は、単なる趣味判断で好きだの嫌いだのと定義するのではなく、後天的な理由によって好きになったり嫌いになったりすることもあるということ。僕の守備範囲は実は案外広い。

いろいろ酷くバカバカしくなったり、厭世的になったり。例えば(実話ですが)iPod で『アキレス最後の戦い』から『オーシャン』の流れで気持ちが高揚した後、ダミアの『暗い日曜日』が流れる、そんな感じ。

そんな中でも酔っぱらって買った本。

現代思想増刊『総特集 ドゥルーズ=ガタリ』(青土社)
ロラン・バルト『物語の構造分析』(みすず書房)

まあ、いつ読むのかわかりませんが(笑)

いつ買ったのか、すでに読んだのかも憶えていない坂口安吾『肝臓先生』(角川文庫)を読み始める。表題を含む短編集。読んでみると内容にはほとんど記憶がなくやはり未読だったらしい。

僕は、人生とか女性などに対して自分なりに真剣に取り組んでいるつもりはあるのだけれど、端から見ればどうにもいいかげんでだらしなく映ってるようで、そのダメっぷりが、図々しくも坂口(あるいはそれぞれの物語の主人公)と似ているような気がして非常に面白い。まだ三編ほどしか読んでいないけれど『私は海をだきしめていたい』は美しくも哀しくて感動的。しばらく坂口を読み漁りそうな気配。


今日も快晴。早起きして洗濯すればよかったと悔やむ。デザインチェック最終日。全体的にレベルが高い。仕事が終わって北口戎で飲み。自宅に帰って仕事を一本仕上げるも、まだまだ終わりそうもない。

『三島由紀夫おぼえがき』読了。(自分も含めた)現代人が、どうすることもできない事柄に対して苛立ってしまうとすれば、昔の人たちの諦観はなんて潔くて美しいのだろうか(三島のことではないが)。僕はもっと昔の時代に生まれて、人知れず野垂れ死にしたかったという気がする。

ナイーヴな自分に時々うんざりする。

夏を想わせる暑い日。教室が暑くて難儀した。仕事が終わって北口戎で飲み。家に帰ってから作業の続き。

読んでみようと思う本。
泉鏡花『照葉狂言』『縷紅新草』『天守物語』
稲垣足穂『弥勒』『チョコレット』
三島由紀夫『海と夕焼』

ずいぶん時間がかかっている『三島由紀夫おぼえがき』はまもなく読了予定。

夕方から月一恒例の勉強会。事実上のリーダーである K 氏のプレゼン及び講演は4時間になんなんとす。終了後思わず拍手が起こるすばらしい内容だった。受講生の席に座り、 K 氏の講義に従い実習をしていた僕は、いつもの尊大な講師っぷりとは打って変わってダメダメな受講生となる。所在なし。

その後懇親会。K 氏の部下であり僕の受講生でもあった M くんの好色ぶりや奥さんとの関係は、額面通りに受け取れば非難されるべき内容も多々あるのだけれど、その本質には某かの真理があるような気がして一人膝を打つのだった。

澁澤龍彥『三島由紀夫おぼえがき』(中公文庫)を読み始める。三島由紀夫はあまり関心がない、というか好きではないのだけれど、澁澤の、愛憎半ばする三島への思いは非常に面白い。そして、観念的で芝居じみている三島を嫌いである僕の嗜好というのは、近親憎悪に近いのかもしれない。

澁澤龍彥『夢のある部屋』(河出文庫)読了。特に思う事なし。

新しいクラスの懇親会。さっそく僕のブログを見つけたという受講生としばし美術談義。インスタレーションをやってるそうな。造形大出身らしいので、今をときめく古谷利裕さんの『偽日記@はてな』を紹介する。

一次会のみ参加して自宅に戻ると知人の S さんから美しいトノサマガエルのイラスト(自作らしい)をあしらった暑中見舞いが届いていて感動す。イライラとか仕事の疲れとかをしばし吹き飛ばしてくれた。

こっそりいたずらしたことに全然リアクションがなくてガッカリ。結局元に戻してしまった。

あまりにも疲れていたらしくアッという間に眠りにつく。

暑さも一段落。仕事が終わって北口戎で飲み。早めに飲み終えてから、D 氏に教えてもらった南口の神明通り沿いにある信愛書店に初めて立ち寄る。店の佇まいはごく普通の小さな本屋といった趣なのだけれど、紐解くと「西荻の知性と文化度を表象する本屋」と某サイトに書かれてあった。置いてある本の品揃えは、確かに知的好奇心をくすぐるものばかりで興奮す。2冊購入。1冊は古書。

  • 白洲正子 / 河合隼雄『縁は異なもの』(知恵の森文庫)
  • 北大路魯山人 / 平野雅章編『魯山人陶説』(中公文庫)

使用しなくなった KENWOOD の VH7PC を引き取ってくれた D 氏から無事音が出たとの報告あり。音も気に入ってくれたみたいでこちらもうれしい。収まるべきところに収まるというのが「モノ」の縁というものなのだろう。

iPhone になって、一斉に携帯メール変更の通知をしたら、旧知の友人からずいぶん返信メールが来て驚く。思わぬ喜び。

自宅に着くと注文してあったワインが届く。程なくしてにわか雨。遠雷が聞こえたと思ったらだんだん近くなる。